2018.05.22
ピザ雑学ピザの「デリバリー」と、そばや和食の「出前」の違いを徹底解説
忙しくて料理を作ることが難しかったり、イベントや来客があった時に「調理済み料理」の出前やデリバリー、テイクアウト、ケータリングを使うととても便利ですよね。近年では、コロナ過の影響で「ウーバーイーツ」というワードも定着しました。
出来上がった料理を持ち帰ることを、テイクアウト、出来上がったものを持ってきてもらうことを、出前やデリバリーと言います。自宅にシェフや料理人が来て、自宅の厨房で作ってくれることが、ケータリングです。
では、出来上がった料理を配達してもらう「出前」と「デリバリー」の違いは何でしょうか?
この記事では、そんな日常の素朴な疑問にお答えします。
本日のメニュー
日本での出前のはじまりは?
日本では、蕎麦や寿司、うなぎを昔から「出前」という形で利用しています。出前は、江戸時代半ばに始まったサービスで、店で客に出す料理をそのまま家庭に届けることです。
元々出前とは、忙しい、来客中、調理をする人が留守といった、家から出られない状態の客に対して、店の料理を提供することを目的にしています。蕎麦やうどん、ラーメン、カレーライスといった比較的安価な料理が一般的ですが、うなぎや寿司もあります。
江戸時代には、観賞用の金魚まで出前していたそうですよ。
量も数人前といったものから、10人前くらいまでありますが、大量に注文をする時は、予約がないと難しいこともあります。
調理人は、店に来ている客の料理もしていますので、火急に必要な出前も提供するためには、たくさんの量をこなすことが難しくなります。
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出前と仕出しの違い
前もって、大勢の人に料理を提供する場合、料理を提供する店にお願いして届けてもらうことを、「仕出し」と言います。
仕出しは、たくさんの料理になりますので、ラーメンやうどんのように、時間が経ってしまうと味や食感が変わるものは不向きです。
時間を置いても大丈夫なお弁当やオードブル、おにぎりや寿司といったものが一般的です。仕出しは、パーティの他に、冠婚葬祭に利用されます。
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デリバリーと出前の違いは
デリバリーは、一般的に店が狭く、店内で客が飲食をすることはありません。持ち帰りや、出前だけの料理専用の飲食店です。
同じ出来合いの料理でも店舗で飲食ができて、さらに店の人が店内と同じ料理を届けることを「出前」と言います。デリバリーとは、ここが一番の違いです。
そのため出前はうどんやそば、カレーライスの丼や皿を店と同じもので届け、後日受け取りに行きます。しかし、デリバリーは使い捨ての容器を利用するため、ピザの場合は紙容器です。
デリバリーの場合は、届けるために容器が破損することがなく特別な技術がなくてもできるため、バイクの免許があれば誰でも届けることができます。
容器も使い捨てなので、使った容器を回収するために客の家に行くこともありません。ピザの他に、デリバリー専門の寿司、ハンバーガーの専門店もあります。
釜飯のデリバリー専門店や、「銀の皿」のようにデリバリー寿司を専門にしている店の中には、出前との中間で、容器の回収を行っているところもあります。
近年では、都市部を中心にUber Eats(ウーバーイーツ)が普及してきたため、これまで出前やデリバリーに対応できなかった飲食店も、料理の宅配を行えるようになってきました。
デリバリーと出前、Uber Eatsの違い
出前
- 店内で提供している料理を配達
- 皿や丼は店内と同じものを使用
デリバリー
- 基本的に配達のみで店内での飲食はできない
- プラスチックや紙など使い捨ての容器を使用
Uber Eats(ウーバーイーツ)
- 出前を行っていない飲食店も配達が可能
- 使い捨て容器を使用
- 専用アプリで宅配可能な料理を検索できる
料理宅配業者の出前館やウーバーイーツがネット通販の配送に乗り出します。地域や商品によっては注文から30分以内の配達が可能に。翌日配送が主流のサービスが向上します。#日経イブニングスクープhttps://t.co/dl5qyYY5IM
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) November 22, 2021
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出前とデリバリーどちらが良い?
出前の良いところは、使い捨ての容器を使いませんので、ゴミが出ません。箸は割りばしが一般的ですが、スプーンやフォークは、店のものを届けることが多いです。
一方、デリバリーは紙やアルミの容器や、プラスチックのスプーンやフォークを付けます。そのため、使い捨てでゴミが出ることになります。
デリバリーは、容器を回収に行く手間がないため、お店側にとっては人件費の削減やバイクのガソリン代の節約にもなります。
日本で昔からある店のサービスに出前や仕出しがありますが、最近はテイクアウト、デリバリー、ケータリングという言葉も一般的になっています。
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ご家庭の冷凍庫とオーブントースターさえあれば、いつでも焼きたてのナポリピッツァを味わうことができます。
コロナ過の中、自宅で食事をする人が増えることで、デリバリーや出前がさらに発展し、もっと新しいサービスが出てくる日が来るかも知れませんね。