2020.03.09
ピザ海外事情【ピザ屋にひとりはあり得ない?】イタリアで「ぼっち」が浮く理由
ソロ活や1人旅プランなど、日本で盛り上がっているのが「おひとり様向けビジネス」
焼肉や居酒屋・ピザレストランなど、かつては皆で行くべきだった場所が、ひとり専用に進化しています。
「おひとり様でも怖くない!」そう思い、いざイタリアに旅立ってみると…。
思いのほかカップルや家族・親子連れ・女子同士のグループが多いのにビックリ。
どうして情熱の国イタリアでは、日本とは異なり「ひとりぼっち」が浮いてしまうのでしょうか?
小さな疑問の答えを求めて、取材の旅に出かけてみました。
『ピザといえばイタリア!あちらの国ではどのメニューが今のトレンド? 』
本日のメニュー
寂しがり屋が多い?イタリア人のユニークな国民性
ヨーロッパ圏の中でも、とにかく人と接するのが大好きなイタリア人。
友だちの友だちは皆友だち…という言葉が当てはまるくらい、知り合いが多いのがイタリア人です。
全力で遊ぶのが、イタリア流
日本のように電車やバスが時間きっかりに動くことは珍しく、気分がのらなければ会社に行かない日も。
夏になると「暑い日に仕事するのは大変」と多くの会社員が、平均4週程度の休みを取ります。
日本人は休みの日もメールや携帯を手放せない生真面目な人が多いもの。
マイペースなイタリアでは「休日は遊ぶ」のが当たり前。
大人も子供も全力で、プライベートを楽しみます。
郊外にドライブに行ったり、コンサートに出かけたり、自宅でホームパーティを楽しんだり…。
ひとりではなく「皆で1つのイベントを楽しむ」のが好きなようです。
「みんなと一緒」が大好き
イタリアに住んでいる人たちは、ひとりではなく「大勢」がとにかく大好き。
バール(喫茶店)は早朝から空いているので、職場の仲間とミーティング代わりに、朝ご飯に立ち寄ることもあります。
それぞれ行きつけのお店があり、店員さんや常連さんとは顔なじみの関係。
濃いエスプレッソと甘いブリオッシュを口に入れると「今日も1日頑張ろう」とガッツが湧いてきます。
夕暮れの時間になるとソワソワと落ち着かなくなるのが、自由なイタリア流。
ディナー前に日本で言うところの「ちょい呑み」の時間、アペリティーボが待っているからです。
太陽が沈み始める午後6時くらいが、アペリティーボのスタート時間。
同僚や家族・友だちや恋人が早々と仕事をお開きにして、馴染みの店に集まります。
ピザやサンドイッチなどの軽食をビュッフェスタイルで楽しめるお店が多く、美味しいピザを片手に話が弾みます。
おひとり様の姿はあまり見かけず、殆どがカップルや3~4人程度のグループ連れ。
社交的で友だちを作るのが上手いイタリア人。
たとえ1人で店に遊びに来ても、3分後にはもう顔なじみになっています。
人見知り文化が根強い日本とは、また違う雰囲気があるようです。
黙々と食べるのは、イタリアではマナー違反?
大勢の人と賑やかに、ピザやワインを嗜むのが大好きなイタリア。
どうして「ひとりぼっち」が浮くのでしょうか。
イタリアでは「会話もお楽しみのひとつ」と受けとめられている所があります。
「美味しい食事は、多くの人とお喋りしながら親しむもの」という概念が定着しているのです。
日本では食事中にお喋りをするのは「みっともない・はしたない」と言われることも。
イタリアに来ると下を向いて黙々と手を動かしている方が「カッコ悪い・センスが無い」と思われてしまうのです。
ところ変わればマナーも変わる。
そんなシンプルな原理に気付かされます。
食事を通して絆を深める、イタリア
朝・昼・晩3食の食事がコミュニケーションの一環と考えられているイタリア。
お気に入りのお店にはひとりではなく、両親や兄弟・親友や恋人を引き連れて賑やかに訪れます。
好みのレストランがお休みや予約が取れない場合は、自宅でホームパーティを。
冷凍ピザや赤ワインをたっぷり用意し、多くの人を住まいに招き入れます。
毎週末ホームパーティを開く家も珍しくなく、週末はあちこちのご家庭でどんちゃん騒ぎ。
日付が変わるまで陽気に歌を謳い、風味豊かなピザやドリンクを楽しみます。
一生にあと何回訪れるか分からない、ディナーのひととき。
大切なプライベートタイムを居心地の良い人と、できるだけ楽しく美味しく過ごしたいと願うイタリア。
家族や恋人・友だちを自分以上に大切にしている国だからこそ、日本に比べてひとりぼっち率が低いのかもしれません。
ピザ大国から学べることは、まだまだ沢山ありそうです。
【陽気なナポリピザに会える】東京から20分のイタリア街とは?
まとめ
人と人のつながりを大切にする、イタリアの文化。
大好きな人ともっと仲良くなれるのが、フォンターナの冷凍ピザです。
湯気いっぱいのアツアツピザを焼いて、心温まる時間を過ごしてみてください。