2018.05.18

ピザ雑学

ニッチなマニア誌『冷凍食品情報』からわかる、イマどきの日本!

冷凍庫

その道のプロではなくても一度はパラリとめくってジックリ読みたいのが、ニッチ過ぎる専門誌の世界です。
月刊コンビニや日本缶詰時報などに紛れて、ひときわオーラを放っているのが『冷凍食品情報』。
毎月15日に規則正しく発行されている『冷凍食品情報』の気になる中身と、そこから見える今の日本のあり方をウォッチングしてみました。

流通業界のエリートが愛してやまない、冷凍食品情報とは?

毎月15日に会員向け雑誌として発刊されている、冷凍食品情報。
昭和45年に設立された一般社団法人・冷凍食品協会が発行している、ピザやうどんなど冷凍食品まつわるニュースに的をあてた専門雑誌です。
ディープな冷凍食品情報を購読するためには、まず協会のメンバーになることが必須。

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・愛読するためには、厳しい条件がある
メンバーとして入会するためには、冷凍食品を作っている企業もしくは流通関係の卸の仕事をしていることなど、冷凍や食品流通にまつわる何らかのエキスパート職に就いていることが加盟条件になっています。
入会にあたり既に会員になっている別企業の推薦状が1通以上必要になってくるため「何となく読みたいから…」という月並みな態度では、雑誌を入手することは極めて困難。
選ばれた人のみが読めるのが、こちらの専門情報誌なのです。
気になる誌面をパラパラ読んでみると「ヒット商品の舞台裏」など気になる大型特集から「海外の冷凍食品マーケット」や「病院給食の現場から」など時代を読み解くヒントを与えてくれそうな小見出しがずらり。
冷凍食品業界に携わる方はもちろん、そうでは無い方にとってもタメになる内容になっています。

・ライバル誌は「月刊低温流通」
冷凍食品情報の競争相手と思われるのが、同じ冷凍食品やチルド食品をターゲットに抱える
「月刊低温流通」です。
こちらは東京都にある雑誌社が出版している月刊誌のひとつで、職業に関わらず「読みたい人は誰でも購入できる」メリットがあります。
ニッチな専門雑誌のため書店で手に取ることはできず、あらかじめ1年単位で出版社と契約を結び、自宅に配送してもらうシステムを取っています。
気になる目次は「乳幼児向け冷食が好調」や「スマホで温度管理」「人手不足解消に冷凍ペレットソース」など興味をそそられる内容がたっぷり。
月刊・冷凍食品情報に差をつける、中身の濃い一冊となっています。

冷凍専門誌が教えてくれる、近ごろのトレンドとは?

時代の先端を駆け抜ける専門情報誌、その見出しには今を読み解くエッセンスがあります。

1・人手不足も何のその、ソフト系ロボットが大活躍
少子高齢化にともなって、会社の人手不足をなげく経営者の方が増えています。
冷凍食品業界の中でもジワジワと増えているのが、人の手のようにしなやかに動くロボットアーム。
繊細なプログラミングを組むことで、細かい動作を人間と同じようにおこなえる仕組みになっています。
ピザの箱詰めやピッキングをおこなえるソフト系ロボットも、多くの食品業界で増えつつあります。
過重労働の心配がなく、クリーンで衛生的なロボットを使った食品づくりは、今後ますます増えていきそうです。

2・赤ちゃん&介護向け冷凍食品がヒットの予感
パパとママが同じペースで働く共働きの家庭、高齢化による在宅介護の増加から「ベビー&シニア向け」の冷凍食品が次々に誕生しています。
どちらも通信販売で気軽にオーダーでき、冷凍庫にまとめてストックしておけるため忙しい方向け。
チンして解凍すれば、まるで作りたてのようなフレッシュさを味わえます。
今後こうした「世代をしぼった冷凍食品」はますます増えていく見通しです。
ワンオペ育児や孤独な在宅介護を救う次世代のヒットアイテムは、新商品の冷食から生まれるかもしれません。

3・おいしさの素『不凍たんぱく質』の研究がヒートアップ
食品業界の期待の星と呼ばれているのが、不凍たんぱく質。
不凍たんぱく質とは魚や植物など身近な生き物から発見されている成分で「モノが凍るときの再結晶化を防ぐ」うれしい役割が期待されています。
不凍たんぱく質を上手に利用することで、たとえば一度自然解凍させたピザを再び冷凍させるときに生じるダメージやリスクを、最小限に抑えることも可能。
いまの段階では実験的におこなわれている不凍たんぱく質ですが、今後当たり前のように冷食に取り入れられるようになると、自宅での冷食がますます美味しく進化すると期待されています。
新たな冷食ワールドが幕を開けそうです。

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