2017.06.06
ピザの具材ピザに使われる「生ハム」について~おすすめ生ハムを使ったピザまとめ~
ねっとり濃厚な食感がたまらない「生ハム」は、イタリア料理をはじめ、ピザのトッピングとしても欠かせない食材です。日本でも1996年にイタリアの生ハム輸入が解禁になってからは、一般の食卓にも並ぶ機会が増えたように思います。
今や生ハムはコンビニでも気軽に購入できるようになりましたが、詳しい歴史や製造方法などについてはまだよく理解されていないのが現状です。そこで、今回は生ハムの歴史や製造方法、おすすめのピザなどを紹介したいと思います。
本日のメニュー
熱を加えずに熟成させるのが生ハム
生ハムとは豚肉を塩漬けにして、熟成・乾燥させたもののことを指します。日本ではロースハムのような加熱・燻製したハムが一般的だったので、その違いから「生」ハムとよばれているようです。
生ハムが誕生したのは紀元前3,500年前ほどで、発祥地は現在のイラクやエジプトがあるところ。塩漬け、乾燥させることで長く豚肉を食べれるように、主に保存食としてつくられていました。
世界三大ハムとして名を連ねる、中国の「金華ハム」、イタリアの「プロシュート」、スペインの「ハモン・セラーノ」はどれも生ハムに分類されます。やはり、加熱するハムと違って、手間ひまをかけて肉のうま味を凝縮させてつくる生ハムはひと味もふた味も違うようです。
生ハムはできあがるまで1年~3年ほどかかる!
安価で出回っている生ハムはそれほど熟成されていないことが多いですが、本格的につくられている生ハムは18ヶ月~30ヶ月の熟成期間を経ています。
生ハムの作り方は、豚肉を塩やハーブ、コショウなどが入ったソミュールという液体に漬け込み、乾燥、熟成させます。行程だけ說明すると簡単なのですが、加熱しないぶん細菌が増えないように、室内の温度や湿度に気を配ったり、素手で触らないなど、繊細な作業を必要とされます。そのため、ひとつの生ハムをつくるのでも相当な労力が必要とされるのです。
しかし、手間や時間も惜しみなくかけた生ハムは、肉のうま味が生肉で食べるよりも増えていて、また、肉の水分を抜いているので味が凝縮しています。
なかなか高級な生ハムは食べる機会がないと思いますが、一度食べてみると普段食べている生ハムとの違いにビックリするはずです。
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生ハムをつかったピザの種類
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生ハムをピザにトッピングするときは、生ハムの食感と風味を活かせるように焼きあがったピザに生ハムをトッピングしていることが多いです。
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ビスマルク
半熟卵・生ハム・ベーコン・モッツァレラなどが乗ったピザ。
鉄血宰相ともよばれた、ドイツ帝国宰相のオットー・フォン・ビスマルクが半熟卵を好んで食べていたことから、半熟卵がのった料理は「ビスマルク風」と名前をよばれるようになりました。
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ロシュート エ ルーコラ
生ハムと生のルッコラ・モッツァレラが乗ったピザ。
生ハムとルッコラはピザが焼けた後に後乗せされるので、サラダのような感覚でさっぱりといただけます
宅配ピザと組み合わせると上品メニューのできあがり!生ハムとルッコラ
プロシュット・エ・フンギ
生ハム(プロシュート)・キノコなどが乗ったピザ。
イタリアでは秋になるとポルチーニをはじめとした、おいしいキノコがたくさんとれる国です。
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プロシュット
プロシュートをのせたシンプルなピザ。
パルマ産の生ハムが乗っている時は「パルマ」。加熱したハムが乗っている時は「クルード」など名称がかわります。
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ペスカーラ
エビ・イカ・生ハムなどが乗った具だくさんで豪華なピザ。
魚介をたくさんつかっているので漁師風という意味をもった名前になっています。
生ハムときのこのカルボナーラピッツァ|薪窯ナポリピザフォンターナ
生ハム単体で食べても十分おいしい食材ですが、料理と合わせると風味と塩気が味を引き締めてくれるのでより一層おいしさがアップします。
本格生ハムをのせてちょっと贅沢なピザを楽しんでみてはいかがですか?
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