2024.06.19
ピザの具材中力粉で作るピザのレシピを本格ピザ屋が紹介!
小麦粉には、強力粉、中力粉、薄力粉の3種類があります。このうち、どれをピザに使ったら良いのか分からないという人も多いです。
最近では、ピザ用の小麦粉も注目を集めています。ピザのルーツには、小麦粉が大きく関わっています。
そこで今回は、ピザと小麦粉にスポットを当てて解説していきます。
強力粉で作る簡単すぎるピザ生地レシピ【15分でおうちイタリアン】
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中力粉とはそもそも何?
中力粉は中間質小麦や軟質小麦でできていて、グルテンの含有量は9%前後となっています。
中力粉で作る料理は、ふわふわな食感と適度な弾力があるのが特徴です。
その特徴からうどん等の麺類に使用されることが多く、「中力粉」という名前ではなく「うどん粉」としてお店で売られていることもあるので、商品の成分表記を確認してみましょう。
またお好み焼きやバケットといった、ハードパンに使われています。
中力粉は、長い期間保存していると虫やカビが発生する恐れがあるため注意が必要です。
直射日光と高温多湿を避けた場所で、保存容器に入れて蓋をし、密閉状態で保存しましょう。
開封後は約1~2カ月を目安に使いきるのがベストです。
中力粉は強力粉や薄力粉と何が違うの?
厳密に「中力粉が強力粉や薄力粉と何が違うのか」を知らない人もいるでしょう。
これは、小麦粉に含まれているグルテンの量の違いです。
グルテンというのは、小麦粉に含有されるたんぱく質のこと。このグルテンが多く含まれているほうが、重みや弾力感があり、もっちりとした食感になります。逆にグルテンが少ないと、軽くて柔らかい、ふっくらとしたものになります。
グルテンが最も多く含まれているのが強力粉で、少ないのが薄力粉です。強力粉と薄力粉の中間くらいのグルテン量なのが、中力粉というわけです。
強力粉は、パスタやパンによく使われます。中力粉は、うどんなどの麺類に。薄力粉は、ケーキやお好み焼きに使われることが多いです。
ピザを強力粉のみで作るとどうなる?薄力粉を入れた場合との違いを発見!
ピザにはどの小麦粉を使えば良いの?
たとえば、強力粉でピザ生地を作ると、重みがあってもっちりとしたものになります。薄力粉で作れば、柔らかく、ふっくらと軽い生地に仕上がります。
どちらか一方だけを使うというよりも、配合して使うのがおすすめです。
強力粉だけで生地を作ると、弾力が強すぎて、どうしても伸ばしにくいです。
逆に薄力粉だけで作ると、あまりにも弾力に乏しくなってしまいます。
おすすめの配合量は、一対一。強力粉と薄力粉をちょうど半々ぐらいの割合で混ぜるようにしましょう。最初はそれが一番良いです。
その後、慣れてきたら、徐々に自分の好みに合わせて配合量を調節していくと、失敗がありません。
『ピザの生地に使われる原料となる粉について詳しく解説します』
ピザ用の小麦粉ってあるの?
実は、海外にはピザ職人が使う、ピザ用の小麦粉があります。その名も、カプート サッコロッソ ピッツァイオーロ。
カプート社は、ナポリで4世代にわたり続いている老舗の小麦粉メーカーです。ピッツァ誕生の地、ナポリで愛されるピザ用の強力粉を販売しています。特にこのカプート サッコロッソ ピッツァイオーロは、ピザを本格的に作りたい人には欠かせない一品になっています。
単一の小麦粉だけではなくて、ヨーロッパ各地から厳選した小麦粉をミックスしているのが特徴です。丹念な製粉によって上質なたんぱく質を壊すことがありません。
ナポリなど世界の有数のピッツァリアでは、必ずといっていいほどこのカプート社の小麦粉を採用しています。品質については、多くの職人が太鼓判を押しています。
サッコロッソシリーズは、特に赤い袋であることが目印です。
サッコロッソはそもそも、「赤い袋」を意味する言葉です。ピザ用の強力粉は、この赤い袋を目安にできます。
サッコロッソにも種類があって、それぞれ外皮の含有量(精製度)が異なります。なかでも最も精製度が高い(外皮が最も少ない)のは、00番のサッコロッソです。精製度が高いと、それだけ小麦の風味が強く出て、おいしいピザ生地に仕上がります。
『ピザの専門店と家庭では使う小麦粉が違う?おいしさの秘密はこれだ! 』
ピッツァの元祖は小麦粉生地を焼いただけ?
本場ナポリピッツァの原型は、イーストを加えていないただの小麦粉生地を焼いて、にんにくと油を塗ったものだといわれています。
その後、イーストを加えて発酵させた生地に、オリーブオイルなどを塗って風味を出したフォカッチャが生まれます。
そのフォカッチャがアレンジされて生まれたのが、ナポリピッツァだというわけです。
本場ではいつ誕生した?ピザの歴史~イタリアではこんなアレンジだった~
フォンターナは小麦粉にも最高のこだわりを!
ピザ生地の命運を握る小麦粉。フォンターナは最高のこだわりを持っています。
薪窯ナポリピザ・フォンターナの材料として活躍している小麦粉は、国内メーカー(日清製粉等)のルスティカを他強力粉とブレンドしたものです。他強力粉の原産国は、北米、カナダ、フランス等です。
これにより、単なるピッツァ専用粉を超えた深みのある小麦を感じられる、唯一無二の生地が完成しました。フォンターナオリジナルのピッツァ生地をぜひご賞味ください。
素焼き生地(クリームソース)
素焼きの生地にクリームソースを塗ったものです。
オリジナルのピザをお楽しみください。
【原材料】
小麦、食塩、生乳、セルロース、イースト菌、卵白リゾチーム、バター
素焼き生地(トマトソース)
素焼きの生地にトマトソースを塗ったものです。
オリジナルのピザをお楽しみください。
【原材料】
小麦、トマト、トマトピューレ、イースト菌、食塩、卵白リゾチーム
中力粉で作るピザのレシピ
【材料】
- 中力小麦粉 200g
- 水 100g
- ふっくらパンドライイースト 2g
- 砂糖 2g
- 塩 2g
- オリーブオイル 20ml
- お好みの具 適量
- ピザソース 適量
- ピザ用チーズ 適量
【作り方】
- 大きめのボウルにドライイーストと中力粉の約半分量(約100g)を入れて混ぜ、砂糖、塩、水を加えて指を使ってしっかり混ぜる。
- 1にオリーブオイルを入れて混ぜ、残り半分(約100g)の中力粉も加えて混ぜ合わせる。
- 生地を台の上に取り出してべたつかなくなるまで、揉むような感じでこねる。
- 生地がなめらかになるまで「こねる、たたきつける」を繰り返す。
最後は叩いて綺麗に丸める。(ここまでかかる時間は約15分。生地を少し切り取り、両手で広げ、薄い膜のような感じになったら完成。こねあげた生地が約28℃になるように、季節を考慮して水温を調節する。) - 油をぬったボウルに丸めた生地を入れて、ラップをかけて40分~60分くらい
暖かい場所に置いて発酵させる。(生地が2倍に膨らむのが目安。発酵が後は指に粉をつけて生地に指を差して、指の跡が残るのがベスト。) - ボウルから生地を出して軽く押してガスを抜いてから半分に分け、丸めてラップをかけて20分間置く。
- その後は麺棒で少し伸ばしてから、手で押して全体的に5mmの厚さまで伸ばし、端から1cmくらいのところを指で押してくぼみをつける。
- 生地の上にピザソースを塗り、お好みの具をのせて、仕上げにピザ用チーズをのせる。その後は約220℃のオーブンで焼いて完成!
中力粉とフライパンで作るピザレシピ
【材料】
- 中力粉 100g
- ベーキングパウダー 3g
- オリーブオイル 大さじ1強
- ピザソース 大さじ3
- 塩 ひとつまみ
- 水 45ml
- コーン 大さじ2
- ピザ用チーズ 大さじ3〜お好みの量
- ブロッコリー 5房
- ベーコン 2枚
【作り方】
- ボウルに中力粉、ベーキングパウダー、塩を入れて泡立て器で混ぜる。
- 1にオリーブオイルと水を入れて、まとまるまでこねる。まとまったらラップで巻き、冷蔵庫で30分寝かせる。
- 生地を寝かせている間に具を準備する。ブロッコリーをゆでて、ベーコンを炒める。
- めん棒で生地が薄くなるまで伸ばし、クッキングシートをひいたフライパンに入れて、ソースを塗った後に具を乗せる。
- 蓋をして弱火で10分〜12分焼く。ピザをクッキングシートごと持ち上げて、こんがりと焼けていたら完成!
【まとめ】中力粉で作るピザのレシピを紹介!
今回は、中力粉で作るピザのレシピを紹介しました!
中力粉は一般的にうどんなどの麺類に使われることが多いのですが、ピザを作ることもできるのは意外ですね。
中力粉で作るピザに少しでも興味がある方は、ぜひこの機会に作ってみても楽しいと思います!