2017.12.09
ピザの買い方人件費カット?デリバリーピザが『安いお持ち帰りピザ』を売るホントの理由
お高いイメージがある、日本の宅配ピザ。
一番安いメニューを選んでも、1枚あたり2千円を軽くオーバーすることが多いようです。
クリスマスやお正月・誕生日など特別な記念日ならまだしも、1人暮らしの学生さんや子育て世帯の方にとって「少し小腹が空いたとき」にそうそう大きな金額は出せないもの…。
高級感ただよう日本のデリバリーピッツァ業界に、すい星のごとく登場したのが『安いお持ち帰りピザ』です。どうしてお高いピザが「宅配」ではなく「テイクアウト」を選ぶだけで、そんなに安く販売できるのか。
驚くべきそのカラクリを、大追跡してみました。
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本日のメニュー
Q:デリバリー系ピザ、どうして高いの?
A:ピザそのものより、人件費にお金がかかるから
お持ち帰り用ピザがデリバリーと比べ、なぜそんなに安くなるのか。
その謎を解くヒントは「デリバリーピザが高い理由」にあります。
宅配ピザのピッツァをつくる原価(生地・トマトソース・チキンや海老などの具材・チーズ)は、商品代金の約20%程度といわれています。
つまり2,000円のピッツァであれば、原価は400円前後。3,000円のピッツァであれば、原価は600円前後となります。
そんなに安く生産できるのであれば、もっと代金を下げて欲しい…。
素人目にはそう思えますが、デリバリーピッツァにかかる金額は、これだけではありません。
ピッツァ本体の原価にプラスして、チラシやネット広告などの「宣伝費」・ピザを焼く「光熱費」お店の「電気代」・バイク便の「ガソリン代」などあらゆる価格が上乗せされているのです。
なかでも宅配ピザの値段が高くなる大きな理由に「人件費」があります。
営業時間内に電話が鳴ったら、最短30分~1時間の限られた時間内にピッツァをお届けする必要があるため、事前にアルバイトの調理スタッフや宅配スタッフを、お店に待機させておく必要があるのです。
都会か田舎かショップの所在地によって異なるものの、デリバリーピザのアルバイトは時給850円~1,000円。
お店の混み具合と関係なく時給はアップしていくため、オーナーが需要と供給をキチンと読まないと「ピザは売れないのに、人件費だけが膨らんでいく」悲しい状態に…。
かといって余りにも少ないアルバイトスタッフだけで切り盛りしていると「注文したピザが、何時になっても届かない」と常連のお客さまから哀しいクレームが入ることもあります。
先が読みづらいデリバリーピザ店を運営していくのは、一筋縄ではいかない仕事のようです。
ピザスタッフも泣いて喜ぶ、安いお持ち帰りピザ
宅配ピザショップがお持ち帰り用ピザを、安いプライスで売っているのは「デリバリーにかかる経費を節約したい」気持ちのあらわれからきています。
通常デリバリーピザはお店から2キロ圏内の自宅やオフィスまで、出来たてピッツァをお届けしています。
オーダーが運よく同じエリアで入れば良いものの、北に1軒・南に2軒・西に3軒など不特定多数のエリアでランダムに注文が入ると、何度も狭い道を行ったり来たりしなければなりません。
ピザが冷めぬよう一度お店に戻り、温かいピザを再び仕入れ直す必要があるため、思っている以上にガソリン代がかさみます。
一方テイクアウト型のピッツァは、お客さんがお店まで直接足を運んでくれるため、非効率的な「お届けの手間」をはぶくことができます。
バイク便のアルバイトスタッフの負担やガソリン代をクールに節約できるため、少ない原価で効率的にピッツァを売ることができます。
安いお持ち帰り用ピザは、お客さんにとって嬉しいサービスばかりではなく、デリバリースタッフも泣いて喜ぶ画期的なシステムのようです。
★デリバリー系のピザショップが、安い値段でテイクアウト用ピザを売りたい、ホントの理由をお伝えしました。
お得に見えるサービスの裏側には「高騰する人件費を、少しでも安くおさえたい」と願うオーナーさんの想いが見え隠れしているようです。
お得度の高いデリバリー系ピッツァも良いのですが「ワンランク上の薪窯ピッツァが食べたい」と思ったら、ハンドメイドにこだわった薪窯ナポリピザ・フォンターナのピッツァもおすすめです。
イタリア直輸入の素材と地元・信州の旬食材をコラボさせた、香り高いピッツァを心ゆくまでお楽しみください!
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