2019.10.15
調理のヒント冷凍ピザもそうだった?電子レンジと相性の悪い食べ物TOP5
楽しみに取っておいた冷凍ピザ、電子レンジの強で急いでチンしたら、黒板のようにカチカチになってしまった…という経験はありませんか?
実は冷凍ピザと電子レンジは、扱い方に注意したい組み合わせのひとつ。
今回は知っておくと得をする、電子レンジと上手く付き合いたい食材をご紹介します。
時短ブームで盛り上がる、電子レンジ業界
今や一家に1台は当たり前…の存在になっている電子レンジ。
冷凍ピザや冷凍ご飯の解凍に使えるだけではなく、使い方によっては「煮る・焼く・蒸す」の調理法もできるとあって、多くの人から支持されています。
書店に行くと「電子レンジで手間なく作る、簡単ディナー」などの多彩な本や雑誌も多く並んでいて、世はまさに電子レンジブーム。
1度に4枚ものトーストが焼ける機能や、加熱水蒸気で肉や魚をしっとり仕上げる機能など、以前にも増してそのレベルは上がってきています。
とはいえ「何も考えずに入れてしまうと、大惨事になってしまう食べ物」があるのも確か。
食べ物同士をこすり合わせた摩擦の熱で、食材をじかに温めている電子レンジ。
温め方の原理を知っておくと、電子レンジの上手な使い方が見えてきます。
電子レンジ調理、注意したい食材ベスト5
では具体的にどのような食材を注意したいのか、そのメニューをチェックしていきましょう。
◇第1位【おでんの卵】
家庭に常備してある食べ物ゆえに、うっかり失敗を冒してしまうのが生卵。
殻を剥いていない生卵はもちろんのこと、殻をキレイに取りお皿に割った生卵、おでんのゆで卵も同じように爆発のリスクがあるので注意が必要です。
卵を電子レンジに入れると飛び散ってしまうのは、卵に膜があるから。
トロトロの膜が「鍋のフタ」と同じような役割をしてしまうので、そうめんを茹でる時の噴きこぼれのように、行き場を失った熱が溢れて大爆発に繋がってしまうのです。
茹で卵や目玉焼きを安心して作りたいときは、フライパン調理がおすすめです。
◇第2位【コーヒー】
大丈夫だろうと思っても、油断できないのが電子レンジ。
中でもコーヒーや牛乳・豆乳などの液体も注意が必要です。
液体をレンジでチンすると、瞬間的に液体が温まり「突沸」と呼ばれる恐ろしい現象が起きることがあります。
突沸とは沸騰の激しい状態を指していて、運が悪いと噴きこぼれたお湯や熱い蒸気でケガをしてしまう場合もあります。
レンジのオート機能を使って温めすぎたときに発生しやすい現象のため、どうしても飲み物を温めたいときは「手動で設定をおこない、熱くなり過ぎないよう注意すること」が大切です。
◇第3位【冷凍ピザ】
夜食用に冷凍ピザを電子レンジで温めたら、思いのほか固くてガッカリした…。
こんな残念な経験をされた方もいるのではないでしょうか?
冷凍ピザを電子レンジで温めてしまうと、耳はよりカチカチに内側は水分が抜けて「パサパサとした味気ない食感」になってしまう場合があります。
これは電子レンジから出るマイクロ波が冷凍ピザの水分子に働きかけて水分同士が擦れ合い、水蒸気として抜けてしまっているから。
もっちり食感の冷凍ピザを食べたいなら「解凍のために、弱設定で3分だけ使う」のがおすすめです。
その後オーブントースターやグリルで焼き直すと、パリっとした美味しい冷凍ピザに出会えます。
◇第4位【アイスクリーム】
冷凍庫から取り出したばかりの、キンキンに冷えたアイス。
SNS上では「スプーンが入らないアイスは、電子レンジを使うのがおすすめ」と話題になっているものの、扱い方を間違えてしまうとシロップ風に溶けすぎてしまったり、発火したりする恐れもあるので注意が必要です。
どうしても温めたい場合は控えめに秒を設定して、小まめに中をチェックすること。
包装にアルミが使われている場合は発火を避けるために、容器を移し替えるか「電子レンジを使わない」選択肢も大切です。
◇第5位【ドライフルーツ】
虫歯などで固い食べ物が満足に摂れないとき、つい電子レンジのお世話になってしまう日もあります。
レンジ調理で気を付けたい食品が、水分の少ないドライフルーツなどの乾物です。
マイクロ波をあてて食べ物の分子同士を揺らして、熱を生み出す電子レンジ調理。
食べ物の内部に水分が無いと内部のバランスが崩れて、煙が上がる・炎が出るなどの危険な状態に陥ります。
電子レンジで温められる食べ物は、基本的に水分の含まれている物だけ。
そうでは無いドライ系の食品を扱うときには、決して解凍や温めをおこなわないようにしましょう。
☆電子レンジクッキングで注意したい食材を、ランキング形式でお伝えしました。
ジューシーなフォンターナの冷凍ピザは、自然解凍後「オーブントースターで約5分」じっくり焼くのがおすすめです。
ベストな調理法を知って、おいしい時間に磨きをかけてみてください。