2018.04.23
ピザ雑学糖質オフのピザ「ピンサ」が流行中、お洒落すぎる中身は?
健康ブームのあおりを受けて、糖質オフのドリンクや食べ物に人一倍こだわっている方も多いのではないでしょうか。
キレイになりたい街の女性たちに人気なのが、今年のトレンドワード「ピンサ」。
ピザの常識をくつがえす、ファッショナブルなピザの秘密にせまってみました。
本日のメニュー
糖質オフのピザ『ピンサ』とは?
ピンサとはイタリア生まれのピザの一種。
一般的なピザのベースは小麦粉ですが、ピンサには小麦粉に加えて米粉や大豆粉など、ヘルシーな粉もブレンドされています。
▽米粉
グルテンフリーの小麦粉は、糖質オフが気になる方にも優しい製粉のひとつ。
サラサラと白砂糖のようにキメ細かい粒が特徴的です。
私たちが普段食べているうるち米を水でさっと洗い乾燥させ、食べやすい粉状にひいたものが米粉です。
▽大豆粉
きな粉と同じ成分・大豆から作られた大豆粉も、糖質オフを心がける方に嬉しいピザ粉です。
生の大豆をそのまま挽いてあるため、サラサラとした口当たりが実感できます。
たんぱくでありながら、モチっとした柔らかさも味わえます。
天然酵母を使い長めの発酵時間をもたせるのも、ピンサのこだわり。
お店によってはピザ生地のみを先に焼き、あとから生ハムやフルーツなど色鮮やかな生のトッピング具材を加える所もあり、ホットとクール両方の目新しい食感を楽しむこともできます。
古代ローマの王女も食べた?チャーミングなピザ
日本ではデパ地下に新たな専門店も誕生するくらい、今ノリに乗っているピンサ。
ここ1~2年の間に生まれた新しいメニューと思われそうですが、実はその歴史は古いもの。
紀元前500年頃に栄えたローマ帝国では、ピンサと呼ばれる「小麦粉を炎であぶった食べ物」が愛されていたと言われています。
当時のピンサはファッロと呼ばれるスペルト小麦を使い作られていたそうです。
▽ファッロ小麦
ファッロ小麦とは、現在のピザやパン専用小麦粉の本家ともいわれる古代穀物のひとつ。
遺伝子組み換えなどの改良をおこなっていないシンプルな小麦のため、糖質オフを心がけているヘルシー志向の方にも人気です。
紀元前のころから栽培されてきたレトロな小麦粉でありながら、害虫などが付きにくく育てやすい品種のメリットがうけ、現在でも人気があります。
栄養価が高く歯ごたえも良いことから、最近ではオーガニック系のネット通販でも好まれています。
当時のローマ帝国ではピザクラストを、大きなお皿代わりに使っていたようです。
平たく伸ばしたピンサ生地の上に、たっぷりの肉とコリアンダーなどのハーブを載せて食事を楽しんでいた…という伝承もあります。
現代版ピザの語源にもなったといわれるピンサ、ひと口噛むたびに古代ローマのエッセンスを感じることもできそうです。
まるで食べる宝石箱、セレブ気分の糖質オフピザ
海外ではハリウッド女優さんたちも、夢中になっているピンサ。
お店やネットで人気のトッピングメニューは次のとおりです。
☆旬のフルーツ&チョコレート
バナナやラズベリー、オレンジなどのみずみずしい果物と、板チョコレートを砕いて載せた大人のピザ。
滴たっぷりのフルーツと、カリッと香ばしいチョコレートが口の中で絶妙にとろけます。
生地のみオーブンで焼き、あとからトッピング具材を添える…ピンサならではの作り方が生み出すスイーツピザ風です。
☆ほうれん草&リコッタチーズ
ヨーグルトと生クリームの中間の食感がうれしい、リコッタチーズ。
まろやかでクリーミーな質感のため、ジャガイモやアボカド・バナナなどこってりした食材ともよく合います。
軽く下茹でしたほうれん草とリコッタチーズは、パスタメニューとしても人気の高い王道の組み合わせ。
ホロホロと淡い甘さのリコッタチーズは、レモン汁をかけても爽やかに召し上がれます。
☆ズッキーニ&茄子&トマト
ズッキーニや茄子などの夏野菜は、ピザと合わせてヘルシーに。
ラタトゥイユのようなしっとりした軽やかさが、後味ひく美味しさです。
少量のエキストラバージン・オリーブオイルを加えると、よりしっとりした食感になります。
ぱりぱり薄皮の生地が、夏らしいリゾート感を演出してくれます。