2018.03.30
ピザ雑学ピザは冷凍すると寿命がのびる?目からウロコの保存学
お店や通販で買ってきたピザ、何気なく身近な冷蔵庫に入れて保存している方も多いのではないでしょうか。
小麦粉生まれのピザは、実は「冷凍庫」が大好きな食べ物。
丁寧に冷凍保存してあげることで、おいしい寿命もグングン延びます。
大好きなピザが、もっとシャッキリ鮮度よく味わえますよ。
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おいしさのカギは「デンプン」にあり?
余った白いご飯やピザを「あとで食べるから…」といつもの習慣で、冷蔵室に入れている方はご用心。
何気なくおこなっているその保存方法が、食べ物の美味しさをダウンさせていることもあります。
私たちが大好きな白いご飯やピザ・食パンには「デンプン」が含まれています。
デンプンは米由来のもの、小麦由来のもの、タピオカ由来のものなど植物によって色々な種類があり、穀物が光合成をおこなうときに生まれます。
デンプンが含まれている食べ物は豊かなコシと粘りがあり、もちもち弾力を帯びたおいしい食感を生み出してくれます。
そんな魔法成分デンプンには温めると甘みが強くなり、反対に冷やすと旨みやコクが消えてしまう珍しい特徴があります。
ホカホカ湯気のたつ炊き立ての白いご飯はとても美味しく感じられるのに、冷蔵庫に入れた冷たいご飯がボソボソ味気なく感じられるのは、旨み成分デンプンの良さがかき消されてしまったからです。
注文したピザを美味しくストックしておきたいときは「デンプンを壊さない、保存方法をおこなってあげること」が旨さのカギになります。
もちもちピザが長持ち、奇跡の「冷凍保存」
もっちりした食感のデンプン、具体的にどのような手順を踏めば、ふっくら食感が長持ちするのでしょうか。
ヒントは保存するときの温度に隠されています。
冷蔵保存するとき、ゆっくり食材がクールダウンしていくため、旨みを司るデンプンや細胞ひとつひとつが、衝撃を受けて壊れやすくなります。
これに対して冷凍庫の温度はマイナス18度前後。
平均3度の冷蔵室と比べて、20度くらいの温度差があります。
地球でもっとも寒い南極の平均気温がマイナス20度くらいといわれているため、冷凍庫の中はまさに「南極と同じくらいのレベル」。
極寒とも取れる極限の温度に食材をおくことで、食べ物内部の旨みを最大限閉じ込めやすくなります。
食材の中に含まれる水分は、一気に凍らせることで「潤いのカーテン」を生み出してくれるメリットもあります。
おいしさの決め手となるデンプン質が破壊されるのを守る働きもあるため、コクと旨みが残ったフレッシュな状態のまま長期間ストックできます。
暮らしに役立つ「保存ワザ」を大公開
シャリっと保存するためのキーワードとなる冷凍保存、その扱い方にちょっとした工夫を付け足すことで、冷凍ピザの味や風味がさらにバージョンアップすることもあります。
・アルミの力を利用する
・保冷剤を上手につかう
・温かい食べ物を入れない
ピザをすぐにフローズンさせたいときは、アルミトレーやアルミホイルに置き、急速冷凍させるのがおすすめです。
アルミ系の金属に触れさせることで、庫内の冷気が伝わりやすくなり冷凍時間が早まりやすくなります。
また扉の開け閉めを頻繁におこないやすい冷凍室は、温かい空気が外から入りやすい状態になっています。
市販の保冷剤を冷凍室の下の部分や空いているスペースに敷き詰めておくことで、ひんやりした状態をキープすることができます。
温度の乱高下がしづらいため、ピザをおいしく保管できます。
ちなみに温かい食べ物をそのまま入れると、一緒に保存してある食材も傷みやすくなります。
手作りの惣菜を凍らせる場合は、粗熱が取れた状態まで待ってあげ、冷凍室に入れてあげること。
少しの心配りをおこなってあげるだけで、鮮度バツグンのピザを保ちやすくなります。
薪窯ナポリピザ・フォンターナのピザと一緒に、癒しのひとときをお迎えくださいね♪