2018.03.30
調理のヒント【もう冷凍ヤケしない】おいしくピザ生地を冷凍する方法は?
大切に冷凍しておいたピザ生地、トースターで焼いてみたもののイマイチの食感にガッカリした経験はありませんか?
正しい冷凍の方法やコツを知っておくと、家庭の冷蔵庫でも「シェフの出来たて」を再現することができます。
時間が経ってもパリふわなピザ生地を、ぜひ味わってみてくださいね。
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お悩み1「冷凍するとピザ生地に霜がつき、水っぽくなります」
・扉の開けっ放しにご用心、エコライフを実践してみて
冷凍しておいたピザ生地をパックから出したとき、あちこちに霜が付いていると一気にテンションも下がるもの。
生地が部分的に水っぽくなっているため、均一に温められないこともあります。
冷凍食品に付いている霜は、食材内部の水分が一時的に凍ってできたもの。
冷凍庫の中が温かくなったり寒くなったり「温度変化が大きい」とこのような現象が起こりやすくなります。
食材に霜が付きやすいときは、できるだけ扉の開け閉めは素早くおこなってあげましょう。
小さなお子さんがいる場合は「チャイルドロックをかけておく」ことも大切です。
いたずら防止のストッパーは、100円ショップでもお買い求めすることができます。
家族に大人が多く、何気ない開け閉めが気になるときは「よく使うものは手の届く場所に整理する」ことも必要です。
棚やボックス・引き出しを利用して、ザックリよく使うもの・あまり使わないものと大まかに分けておくと、扉を開けて長時間トレジャーハンターに没頭せずにすみます。
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お悩み2「冷凍しておいたピザ生地の袋が、パンパンに膨らんでいます」
・氷の粒が温まる「昇華」が原因、お届け後はスグ冷凍庫へ
冷凍のピザ生地をストックしておくと、袋が風船のようにパンパンに膨れてくることがあります。
見慣れない姿に「保存方法が間違っていたの?食べても大丈夫?」と不安になることも…。
日本冷凍食品協会のプレスリリースによると、袋が膨らんでいても品質そのものに影響はないようです。
開封して見た目や臭いに異変がなければ、美味しく食べても問題ないようです。
こうした袋ごとパンパンに膨らむのは「昇華しょうか」と呼ばれる化学反応によるもの。
食品や袋に付いていた小さな氷が、何らかのアクシデントで温められ気体になることを指しています。
ぴっちり密封された袋に入れておくと、気体の逃げ場がなくなり保存袋が膨らんでしまうのです。
こうした状況を避けるには「宅急便が届いたら、すぐに庫内に入れる」方法も大切です。
テーブルや玄関に放置せず、冷凍庫に入れ替えることで、食材の温めと昇華を防ぐことができます。
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お悩み3「冷凍のピザ生地、いつも岩のようにカチカチになります」
・犯人は「冷凍焼け」、酸素を防ぐ保存方法を
冷凍庫のピザ生地を出してみたら、耳など端っこのパーツを中心にゴワゴワと固くなっていた…これは「冷凍焼け」によるものです。
冷凍焼けとはフリーズドライ現象ともいわれ、食材の水分が飛んで乾燥が進んだり、食材内部の油脂やたんぱく質が酸化して、風味がダウンする仕組みをあらわしています。
冷凍焼けから食品をおいしく守るためにも、できるだけ「酸素と触れさせない環境」を作ってあげる方法が大切です。
手作りのピザ生地の場合は、1枚ずつ個別にラップにくるみ、その上から保存袋で覆ってあげると安心です。
保存袋にそのまま入れる場合は「真空状態」をイメージして、空気をできるだけ抜いた状態でストックします。
市販のピザ生地は長期冷凍しやすいパッケージに作られていますが、心配ならジッパー付きの保存袋を重ねてあげること。
賞味期限内に早めに食べきることも、フレッシュに味わう秘訣です。
過信しがちな庫内は日々の汚れがたまり、臭いの原因になることもあります。
ぬるま湯に浸しよく絞った雑巾で拭き掃除する、庫内の霜をヘラでこそげ落としておく、ボックスごと丸洗いするなど…定期的なメンテナンスもおすすめです。
保存の方法と、庫内の清掃をきちんとおこなっておくと、さらにふっくら・カリっとした食感のナポリ風ピザとご対面できるようになります。
美味しいルールを知って、ボーノな暮らしに役立ててみてくださいね♪