2023.03.04
ピザの具材【ピザにもかかせない】チーズの種類と製法あれこれ
ピザといえばチーズがなければ始まりませんが、実は様々な種類があってそれぞれ味も違えば製法も様々です。
今回はいろいろなチーズをご紹介いたします。
本日のメニュー
モッツァレラチーズ
代表的な種類の1つモッツァレラチーズは、イタリアを発祥としている世界的にも有名なもので、いわゆるマルゲリータに必要不可欠とされています。
分類的にはフレッシュタイプに含まれますから、時間を掛けて熟成させないので、癖が少ない上に上品な味わいが楽しめます。
あまりしつこくないのも魅力ですが、実はカロリーが比較的控えめなのも見逃せないところです。
製法の特徴は、乳が凝集したものにお湯を注ぎ、餅のような弾力が出てきたら千切って形にする点が挙げられます。
チェダーチーズ
チェダーチーズはイギリスが原産ですが、現在は世界中に伝わって各地で作られています。
製法にはチェダリングという工程があって、加熱をした後に牛乳の凝固成分をこねて、塩と混ぜて四角く切って積み重ね熟成させるのが特徴です。
食感は口に入れた瞬間はやや硬さを感じますが、口溶けが良いので充実した味わいが楽しめるでしょう。
種類にもよりますが、口に入れると刺激を感じることがあるので、その点は好みが分かれるところです。
一般的には淡い黄色み掛かった色ですが、オレンジ色に着色されているものもあります。
ちなみになぜ着色が行われるようになったのかは、100年以上も前に既に分からなくなっているそうです。
ゴーダチーズ
日本で特に人気があるといわれているゴーダチーズは、オランダ発祥の品種で、オランダ国内では生産量の半数を占めています。
その歴史は12世紀頃まで遡るといわれていますから、本当に歴史があって古くから愛され続けてきたことが分かります。
茶色い円盤のような形をしているといえば、誰もが容易にイメージできると思われます。
それだけ有名で日本でも定着していますから、ピザに使われているのも納得ですし、やはり外すことができない種類の1つだといえるでしょう。
気になる製法は、酵素が加えられ固まった牛乳を細かく切り、固形分と水分を分離させて固形分を型に入れたら圧力を掛けて水分を抜くというものです。
後は塩水に漬けて発酵、熟成させたら美味しくて濃厚なゴーダチーズの完成です。
カマンベールチーズ
カマンベールはクリーミーな舌触りが特徴的な、白カビタイプに分類されている種類です。
白カビというと見た目が気になるイメージですが、実際には本当にクリームのような見た目ですし、味は優しくてニオイも気にならないです。
白カビが付着している部分と、それ以外で食感が少し異なりますから、1つで2つの食感が楽しめるのもポイントです。
製法は勿論、カビを付着させ熟成させるやり方で、この方法で特徴的かつ独特な見た目に仕上がります。
伝統的な作り方や比較的新しい方法もありますが、基本的には共通しており、日本においては熟成が早く止まる殺菌されたものが多く流通しています。
フランスを原産とすることからも、どこか上品な口当たりですし、ピザに使えば食感を含めて味わいが深まります。
ゴルゴンゾーラチーズ
一方、ゴルゴンゾーラは白カビではなく青カビを用いるもので、見た目はインパクトが大きいものの、味は甘みを感じさせるのが特徴的です。
ただし、青カビによる刺激感がありますから、口に入れると舌がピリピリします。
殺菌した牛乳に青カビの胞子を加え、乳酸菌や酵素などを加えて固め、カットして水分を切って熟成させるのがこのゴルゴンゾーラの製法です。
高湿度の環境で数時間熟成させるのが基本で、塩や塩水をまぶしながら熟成が進められます。
まぶした後は1週間ほど置いて、チーズに穴を開けて少なくとも2ヶ月ほど熟成させます。
穴を開けるのはカビを均一に発育させるのが目的で、それが見た目の特徴にもなっています。