2019.07.10
ピザ海外事情チーズなしが決め手?NY発の「ピザ天ぷら」がスゴい!
燃えたぎる炎の中で、こんがりお焦げが付くまで焼いたナポリピザ。
バジルとトマトの酸味と甘みが口の中で絡み合い、最高のおいしさを届けてくれます。
歴史あるピザも最近では一風変わったメニューに衣替え、SNS映えする現代的なレシピに生まれ変わっています。
NY市民たちの間で注目されている「チーズなしのピザ天ぷら」を取材してみました。
アメリカで隠れたヒット!ピザの天ぷら
「こんな個性的な天ぷら、見たことない!」
「不味いと思っていたら、意外と日本酒に合う!」
SNSでこんなコメントが急増しているのがNYの居酒屋が開発した、チーズなしのピザ天ぷら。
数々の名店が立ち並ぶNYのミッドタウンにある飲食店「居酒屋バー・HAGI萩」が生み出したメニューで、現地のビジネスマンのハートをがっちり掴んでいます。
豆腐ステーキやほっけの塩焼きなど日本らしいメニューが連なるなか、ひと際目を惹くのが充実した天ぷらメニューです。
海老や野菜の天ぷらに混じってさり気なく提供されているのが、個性的なピザの天ぷら。
天かすがたっぷり付きトリッキーな外観になっているものの、ショートケーキの形は紛れもなくピザのシルエットです。
・竹のお盆に載って、おごそかに登場!
日本では滅多にお目にかかれないピザ天ぷら、気になる価格は5.5ドル。
1ドル108円と仮定すると日本円にして約596円。
一流料亭で天ぷらを食べることを考えると、そう高すぎる値段ではないようです。
注文を受けた厨房の奥では、忍者風の黒いバンダナを頭に巻いたアメリカ人従業員の方たちが慌ただしく調理スタート。
カウンターの奥で器用に、天ぷらを揚げていきます。
1杯3ドルの生ビールジョッキを傾けながら、待つこと約5分。
竹の器に上品に飾られた、お待ちかねのピザ天ぷらが出てきました。
チーズなしのピザ2ピース分を使ってあるようで、2つの天ぷらが立体的に折り重なって盛られていて、いかにも美味しそうです。
・割りばしで味わう、青のり付きピザ
「お熱いうちにどうぞ」店員さんの粋な計らいを受けて、テーブルの端に置いてある割りばしをさくっと割り、アツアツの天ぷらを食していきます。
いつもは手づかみが当たり前、カジュアルなピザが「衣を付けて揚げる」というひと手間を加えるだけで、お箸が必要な格式あるメニューに。
魔法に包まれているような、不思議な気持ちになります。
揚げたての天ぷらからはフワフワの湯気が出ていて、それもまた食欲アップの秘訣に。
ピザが透けて見えないくらいたっぷり付いた厚塗りの衣を口に入れると、思いの外カリカリふわふわ。
ピザの完熟したトマトソースの風味と衣のサクサク感、そして上にまぶした青のりの爽やかさが妙に合っています。
「ピザは焼くもの」という常識を超えた、クール過ぎるピザの天ぷら。
奇想天外な発想も許される、自由の街・NYならではの食風景かもしれません。
NY流ピザ天ぷらを、作ってみよう
マンハッタンの駐在員さんの心を、がっちり掴んでいるピザの天ぷら。
NYまで足を運ぶ時間がない方は、自宅で手作りに挑戦してみても…。
おちょこが進む、簡単おつまみが完成します。
【用意するもの】
・お好きなチーズなしピザ
・てんぷら粉
・青のり
・水
【作り方】
・解凍したピザはキッチンぺーパーで余分な水分を拭い、食べやすい大きさにカットしておきます。
・てんぷら粉に水と青のりを混ぜ、衣を作ります。
・ピザにたっぷりの衣を付けます。
・170度に熱した油で、2~3分程度揚げたら完成です。
ポイントはチーズなしのシンプルなピザを選ぶこと。
揚げているときに油の中でチーズがバラバラに剥がれてしまう危険がなくなるため、初めての人でも簡単に作れます。
天ぷらの衣はたっぷり付けて、中温の油で短い時間で揚げるとカリっと香ばしい「マンハッタン風天ぷら」に。
お好みでめんつゆ・大根おろし・小口ネギを合わせても、美味しく味わえます。
☆和食とイタリアンの架け橋になっているのが、独創的なピザの天ぷら。
海の向こうのレストランには、意外なピザメニューがあるようです。
異色メニューに負けない強い個性を光らせているのが、薪窯ナポリピザ・フォンターナのピッツァ。
バラエティ豊かなメニューの中から、あなただけのお気に入りを見つけてみてくださいね。