2019.07.12
ピザ雑学【ピザのCMは1本いくら?】大型キャンペーンのカラクリ
チアガールや人気タレントが、ポップな音楽と一緒に登場するピザのコマーシャル。
軽やかな映像を見ていると、気分もノリノリ元気に踊りだしたくなってきます。
豪華なキャンペーンを見ていると「このCM、何円出しているのかな?」と小さな疑問が湧いてくることも。
巨大キャンペーンの裏側を探りに出かけてみました。
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ピザのTVキャンペーン(CM)、1本いくらなの?
番組の箸休め的に流れているTVコマーシャル。
家事をしながら会社に行く支度をしながら何気なく見る機会も多いものの、1日あたりのテレビCMが流れている回数は、なんと4,000回数以上と言われています。
時代を映す鏡と例えられるテレビコマーシャル。
宅配ピザや車・保険や洗剤・インテリア用品まで、色々な企業のキャンペーンを目にすることができます。
地方かキーによっても変わる、広告費
テレビのキャンペーンといっても、全国放送のキー局に打つのか、エリアが限定された地方局に打つのかによっても大きく値段は変わってきます。
コマーシャルは広告代理店に支払う広告制作費と、テレビ局側に支払う放映費の2本立てになっています。
製作費が同じ300万円のデリバリーピザのCMであっても、放映するテレビ局のスケール・人気度によって値段が大きく変わってくるのです。
30秒ほどのコマーシャルを流した場合、全国放送のキー局で150万円くらい、ローカルな地方局でおよそ70万円~80万円くらいの総コストがかかると言われています。
たった数秒の世界なのに、これだけ大量の一万円札が流れているのを知るとちょっとビックリしますよね。
テレビ局勤務の方の年収は1,000万円を軽く超えて1,200万円、高い所では1,500万円を付ける会社もあると言われています。
バブリーなイメージの強いテレビ局ですが、広告費の高さを知ると思わず納得してしまいます。
視聴率によっても変わる?広告の相場
またTVキャンペーンの面白い所は、もうひとつあります。
それは「視聴率によって値段が変わるシロモノである」ということ。
ピザのCMを打つスポンサーにとって「いかに多くの視聴者に見てもらうか」は死活問題。
そのため視聴率の良い人気番組ほど、多くのスポンサーが集まるように。
逆に視聴率が冴えないパッとしない番組には、スポンサーが集まらず閑古鳥が鳴くようになります。
この様子を放置しておくとCMの多い番組と、CMが少ない番組の二極化が進んでしまうため「視聴率が良い番組ほど、放映料が高い」という業界ならではのルールが定められているのです。
少しくらい高くてもいいから、多くの人に見てもらいたい広告主がいれば、割安感のあるプライスで自社CMを打ちたい広告主もいます。
どちらの気持ちもくみ取っているのが、視聴率制の仕組みなのです。
「ご覧のスポンサー」はレジェンドクラス
バラエティ番組やクイズ番組を見ていて「ご覧のスポンサーの提供でお届けしました」というナレーターと一緒に、ピザや化粧品など特定の企業名のテロップが流れることがあります。
これは「タイムCM」というキャンペーンで、お気に入りの番組を最初に決めてスポンサーになる方法です。
番組の知名度によって料金は変わってくるものの、安いケースでも1社1,000万円以上支払う必要があると言われています。
契約すると30秒の広告を半年程度流せる仕組みになっていて、それ以上流したい場合はさらに料金を上乗せする必要があります。
製作費もすごい、TVキャンペーンの世界
また放映料と一緒に抑えておきたいのが、製作費について。
コマーシャルの制作費はピンからキリまで、実に色々なタイプがあります。
すでにある動画や写真を加工するだけの簡単CMなら、なんと1本30万円から。
有名タレントさんや海外セレブを使った豪華なCMになると、撮影料に加え契約料もかかってきます。
契約料もランクがあり国内の人気芸能人を使うと1人2,000万円程度、海外セレブになると1億円を超える金額に膨らむと言われています。
宝くじ級のお金が動いている!
カメラやメイク・スタイリスト・そして編集スタッフ・コピーライターへの支払いも加算されるので、ざっくり見積もってもかなりの支出に。
放映料をプラスすると「1年で数千万円単位のお金」を広告代理店に支払っている企業が多いのではないでしょうか。
何気なく見ている航空会社や通販ピザ・洗剤の一大キャンペーン、そのビッグ過ぎる値段を知るとCMに対する意識が少しだけ変わってきそうです。
☆ピザのキャンペーンについて、広告業界の裏事情をお届けしました。
業界のカラクリを知った後は、焼き立てのピザで小腹を満たしたいもの。
薪窯ナポリピザ・フォンターナのピザと一緒に、笑顔あふれる時間をお楽しみくださいね!