2017.08.19

ピザ雑学

ピザを本当に美味しくするピザ釜の温度はいったい何度?焼き時間は?

石窯の中のピザ

石窯でピザを焼くのにとても重要となるのが、釜の中の温度。ピザ釜の温度をしっかりと管理しなければ、美味しいピザは焼けません。

では、ピザ釜の温度は、一体何度くらいになるのでしょうか?意外と奥が深い、ピザ釜の温度のあれこれについて調べてみました。

ピザ釜の温度は400度度以上の高温!

ピザ釜とはドーム型をしていて、横に空いている穴から大きな木のヘラの上にピザを乗せて入れて焼き上げるものです。このピザ釜のドームの中は、一体何度になっているのでしょうか?

釜の中のピザを置く床の部分はおよそ480度、天井部分はおよそ430度もの高温になっているのです。揚げ物をする際には油の温度は180度が適温と言われています。

一般的な家庭で使われているガスコンロの温度は240度から250度になるように設定されています。火災防止のための温度センサーが、通常250度に設定されていることを考えると、ピザ釜の温度はかなり高温なんですね。

本格的なナポリピザを食べたいなら、家庭のガスコンロや電子レンジで作るのはとても無理だということがわかります。

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高温で短時間焼いたピザが美味しいのはなぜ?

本格的なナポリピザは高温のピザ釜で焼いているということはわかりましたが、では、どれくらいの時間焼いていると思いますか?

400度以上のピザ釜でピザを焼く時間は、60秒から90秒です。とても短い時間で焼き上げるのですね。

高温で短時間焼くことで、外側はパリッと中はモチモチした美味しいナポリピザができあがるのです。焼きに時間をかけすぎてしまうとピザ生地の中の水分が失われ、モチモチ感がなくなってしまいます。

アメリカ風のピザは分厚い生地を焼き上げるために、低温でじっくり焼き上げます。ですから、ピザ生地は全体的にサクサクした食感になるわけです。

ナポリピザは高温の釜で短時間で焼き上げることで、独特の外はカリッと中はもっちりとした食感が生まれるのですね。

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高温のピザ釜の中にピザを入れるあの道具って?

430度から480度もの高温になるピザ釜にピザを入れるためには、長い棒が付いたあの道具が必要です。

ピザピール

あのピザを乗せて釜に入れる道具は、ピザピールピザパドルと呼ばれるものです。ピザピールとピザパドルの違いは、材質の違いです。

柄が長くピザを乗せる部分が金属製なのがピザピール、全て木製のものがピザパドルです。
ピザピール、または、ピザパドルにピザ生地を乗せて素早くピザ釜に入れ、シュッと素早くピザを釜の中心に置きます。

そして、ピザの焼け具合を見て回転させ、焼けたのを見計らって素早く取り出します。釜の中の温度を下げないためにも、素早くピザを動かす必要があります。そんな、職人技をサポートするのが、ピザピールやピザパドルというあのピザを乗せる道具なのですね。

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ピザ釜を400度以上にするためには薪で焼かなければならない

ピザ釜を400度以上の温度に上げるための燃料は、でなければなりません。例えば、石炭など他の燃料では400度以上の高温にはならないのです。

ピザを焼くために適した木は、ブナやカエデなどの広葉樹の薪です。松などの針葉樹を燃料にするとヤニが発生してピザの風味を損ねますし、すぐに燃え尽きてしまうためピザ釜の燃料には適していません。

ブナやカエデ、くるみ、リンゴの木の薪を使ってピザを焼くと、風味が良いピザが焼きあがります。もちろん、塗料や防腐剤が使われている木材やベニヤ板などは、薪には使えません。よく乾燥させていない生乾きの薪を使うと火が付きにくくなります。

ピザ釜をしっかりと高温にするためには、薪にも気を使っていることがわかりますね。このようなピザ職人の努力があるからこそ、高温のピザ釜で美味しいナポリピザが食べられるのです。

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